【アイヌ民族の伝統音楽】リムセとは?踊りや歌に込められた意味を徹底的に解説!

アイヌ民族の伝統音楽や踊り、本当に力強くて、自然への敬意が詰まっていて素敵ですよね!
そんな伝統音楽・リムセを、わかりやすく解説してゆきます!

アイヌ民族の伝統音楽・リムセ(画像はAIによるイメージです)

アイヌ民族の伝統音楽・リムセ(画像はあくまでAIによるイメージです。)

本記事で掲載している画像は、あくまでAIによるイメージです。史実とは異なる描写がある可能性があることと、実際の景色・人物等とは無関係であることをご了承ください。

アイヌの伝統音楽・リムセとは?

「踊りながら歌う輪踊り」

アイヌ民族の伝統音楽「リムセ」(画像はあくまでAIによるイメージです。)

北海道の先住民族であるアイヌ民族の伝統的な芸能において、リムセとは、

  • みんなで輪になって歌いながら踊る「踊り歌
  • またはその「踊り」自体のこと

になります。

したがって、歌と踊りが完全に一体になっているということが、その大きな特徴となっています。

ちなみに、座ったまま歌うものは「ウポポ(座り歌)」と呼ばれています。
そのため、立って踊るリムセとは区別されます。

​リムセの3つの大きな特徴

​​自然や動物のマネをする

リムセという踊りでは、たとえばクジラやツル、水鳥などの動きをコミカルに、かつ優雅に真似して踊るものがたくさんあるというわけです。

なぜ動物の真似をするのかと、後にも詳しく述べますが、アイヌ民族においては歴史的に、

  • 動物は神様の使いである
  • 神様が動物を授けてくれたおかげで、
  • 私たちは狩りができ、ご飯が食べられる

という風に信じられてきたからです。

北海道の動物たち(画像はAIによるイメージです)

​​みんなで声を掛け合う

また、リムセでは例えば「ホロロセ」と呼ばれる独特のお囃子や、

  • 掛け声などを響かせてゆき、
  • さらには歌を次々と歌い繋ぎながら、
  • 全員で一体感を楽しんで踊る

というわけです。

​​男性と女性で役割が違う

また、このリムセにおいては、男性と女性で役割が違うという特徴も持っています。

女性が手拍子をしながら優雅に、時には激しくステップを踏むのに対して、一方の男性力強い掛け声を上げたり、刀を使って厄災を払う仕草をしたりするというわけです。

​代表的なリムセの例

イヨマンテ リムセ(熊の霊送りの踊り)

このリムセでは、山の神様であるクマの魂に感謝して、天上の神々の国へ送り返す大切な儀式(イヨマンテにおいて踊られるという、とても代表的な「輪踊り」になります。

すなわち、神様のおかげでクマというありがたい食糧を得られていたわけなので、神様に感謝するという、とても大事な儀式だったわけですね。

​​サロルン リムセ(鶴の舞)

また、こちらのリムセは、

  1. ツルの雛鳥ひなどりが見事に成長し、
  2. 無事に、大空へと羽ばたいていく

という様子を表現したという、とても美しい踊りです。

まとめ(リムセの種類)

すなわち、​自然界のあらゆるものに神様が宿ると考える​アイヌ民族にとって、リムセ神様への感謝を伝え、人々との絆を深めるための、大切なエンターテインメントだった、というわけですね!

北海道のクマ(画像はあくまでAIによるイメージです。)

アイヌの文化との関係性

ここからはどれも​アイヌ民族の精神世界や、人類の歴史の核心に迫る視点で、さらに深掘りしていきましょう!

​リムセの直訳は「足を踏み鳴らす」

​実は、リムセという言葉の直訳は、単なる「踊り」ではありません

すなわち、この「リムセ」という言葉には、

  • 「(みんなで足を踏み鳴らして)パチパチと音を立てる
  • 足を踏み鳴らす

といったような意味があります。

したがって、かつてのアイヌの人々が、みんなで地面を力強く踏みしめて、楽しく音を出しながら踊るという躍動的な様子が、そのまま言葉の由来になっているというわけですね!

​アイヌとは「人間」という意味

​ちなみに、我々がよく知っているアイヌ(Ainu)という言葉は、アイヌ語で「人間」という意味になります。

かつての​アイヌ民族は、例えば(人間・アイヌ民族以外の)周囲の自然動物たちのことを、「カムイ(神)」と呼んでいたわけです。

北海道のクマ(画像はあくまでAIによるイメージです。)

アイヌ民族の女性・チャレンカ(画像はあくまでAIによるイメージです。)

また、それに対して自分たちのことを

道徳的に正しく生きる、立派な人間

のことを、いわゆる「アイヌ」と呼んで区別していたというわけです。

​「ウポポ」と「ウポポイ」の違い

まず、​この「ウポポ」と「ウポポイ」というとても似ている二つの言葉は、非常に深く関係しています。

  • ​​ウポポ:まずこちらは、アイヌの伝統的な「座り歌」のことをいいます。つまり、アイヌ民族の皆さんが座って踊る歌のことを「ウポポ」というわけです。
  • ​​ウポポイ:こちらは、北海道の白老町しらおいちょうにある「国立アイヌ民族博物館」などを含んだ民族共生象徴空間の愛称になります。

​したがって、「ウポポイ」という愛称は、

  • この「ウポポ(大勢で歌うこと)」という言葉に対して、
  • アイヌ語で「〜をみんなでする」という意味の言葉が、組み合わさって生まれた

というわけですね。

すなわち、こうしたことから、ウポポイという言葉には「みんなで一緒に歌う場所」という願いが込められているわけですね!

​動物のマネをするのは「神様への感謝と敬意」

アイヌ民族の伝統行事「イヨマンテ」(画像はあくまでAIによるイメージです。)

また、このリムセという踊りにおいて、​アイヌ民族の皆さんが動物のマネをするのは、あくまでも「神様への感謝と敬意」ということになります。

つまりアイヌ民族にとって、歴史的に動物というものは、

  • 神様そのものである
  • 神様が形を変えたものである
  • あるいは、神様が我々(アイヌ民族)のために授けてくれたもの

という風に信じてこられたのでした。

北海道の動物(画像はあくまでAIによるイメージです。)

アイヌ民族にとって、

  • 自然や動物はすべて、「カムイ(神)」が人間の世界へ遊びに来た姿だ

という風に考えられていました。

​クマに対する信仰(イヨマンテ)

北海道を代表する動物とも言える​クマは、歴史的にアイヌ民族にとっては特に重要な神様という扱いでした。
彼ら(クマ)は、歴史的に「キムンカムイ(山の神)」とも呼ばれていました。

すなわち、アイヌ民族の彼らにとって、歴史的にクマは単なる「食べ物」となる存在や「獲物」というだけではなかったというわけです。

北海道のクマ(画像はあくまでAIによるイメージです。)

つまり簡単に言えば、アイヌ民族にとっては、

神様が我々にクマを与えてくれた」(神様がクマとなってやってきた

ということで、自分たちはありがたい食べ物を得られるという風に考えられていたわけです。

アイヌ民族の伝統音楽「リムセ」(画像はあくまでAIによるイメージです。)

すなわち、アイヌ民族クマに対する信仰いうものは、

  • 神様がわざわざ「」と「毛皮」という、いわゆる人間へのお土産を持って、
  • クマの姿(変装)をして、人間の世界へ会いに来てくれた

と考えられていたわけです。

北海道のクマ(画像はあくまでAIによるイメージです。)

したがって、クマのマネをして踊るということは、

  • 神様を喜ばせ、神様からのお土産に対する、最高の感謝とおもてなしを表現する行為

だったというわけですね!

​​イヨマンテとは?

アイヌ民族の伝統行事「イヨマンテ」(画像はあくまでAIによるイメージです。)

イヨマンテとは、ヒグマを神の国へ送るという、アイヌ民族にとって非常に大切な儀式のことです。

すなわち、

  • クマなどの姿をして、人間の世界にやってきた神様(カムイ)の魂を、
  • たくさんの感謝の品物(お土産)とともに、神々の国へお送りする

ための、大切な儀式のことをいいます。

川に対する感謝

アイヌ民族にとって歴史的に重要だった、北海道の川(画像はあくまでAIによるイメージです。)

また、川があるおかげで、アイヌ民族の皆さんは貴重なお魚を食べることができました。

北海道は寒すぎて、今と異なって稲作ができなかったため(ただし現在では品種改良により、道北のよほど寒い地域で無い限り、北海道でも稲作は行われています)、魚というものは神様に感謝すべき、本当に貴重な食べ物だったのでした。

アイヌ民族にとって歴史的に重要だった、北海道の川(画像はあくまでAIによるイメージです。)

なので北海道ではアイヌ語で川を示す 「ナイ(内)」や「ペッ(別)」という地名が非常に多いですね。
アイヌのリムセでも、川に対して感謝して踊るのは、こうして背景があるからです。

​音楽が誕生した理由

​まず、人類の身体的な進化が音楽の誕生を支えたという視点は、科学的にも完全に正しいです!

こうした人類の歴史において、音楽の誕生には、まさに人間がその進化の過程で発展させてきた「喉」と「手」の進化が深く関わっています。

​歌が誕生した理由 1:複雑な声帯の進化

​まず、人類は直立二足歩行を始めたことで、喉の構造が変わった(はるかに進化)ことで、他の動物よりも、はるかに複雑で豊かな音を出せるようになりました。

そして、こうした言葉が生まれるよりも前に、感情を伝えるための「叫び」や「ハミング」が、やがて音程を持つ「歌」へと進化したという風に言われています。

​器用な手先の進化(楽器の誕生)

​また、我々人類親指他の4本の指と向かい合うように進化してゆき、他の動物と比べて、物をより精密に掴めるようにまでなっていったのでした。

すなわち、こうした人類の特性により、

  • 最初は、骨に穴を開けただけのや、
  • 木をくり抜いた太鼓などといった、
  • 音程やリズムを自由に操る「楽器」を作り出すことができた

というわけです。

​なぜ人類の進化に、音楽が必要だったのか?

このように、​身体が進化して音楽ができるようになった人類は、それを

  • 集団の絆を強めるため
  • 言葉にできない祈りを、神様に届けるため

に使い始めたのでした。

このように、​アイヌ民族のリムセも同じく、まさにこの「仲間との絆」と「神様への祈り」が結びついた、人類の音楽の原点のような姿を残しているというわけですね!

おわりに・まとめ

アイヌ民族の伝統行事「イヨマンテ」(画像はあくまでAIによるイメージです。)

アイヌの伝統舞踊「リムセ」の奥深い世界、いかがでしたか?

みんなで輪になって踊り、声を掛け合うリムセには、単なる踊りを超えた自然や動物への敬意、そしてコミュニティの絆が凝縮されています。

このように、動物の動きを模倣し、神様へ感謝を伝えるその姿は、人類が音楽や歌を必要としてきた進化の歴史とも重なりますね。

アイヌの人々が大切に守り続けてきたこの響きを知ることで、また新しい文化の楽しみ方が見つかるはずですよ!

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