【日本のキャンプの歴史】なぜ私たちは野外を目指すのか?旅のルーツとキャンプ飯の進化を解説!

日本のキャンプの歴史を大正時代の黎明期から徹底解説!
飯盒炊爨から進化を遂げたキャンプ飯の歩みを、わかりやすく解説してゆきます!

大自然のキャンプ場で白いパラソルの下の木製テーブルを囲み食事を楽しむ擬人化されたカワウソのイメージ図(日本のキャンプの歴史についての解説)

日本のキャンプの歴史を体感!大自然のキャンプ場で食事を楽しむカワウソ(画像はあくまでAIによるイメージです。)

日本のキャンプの歴史とアウトドア料理の歩み

山と川に囲まれたキャンプ場で白いパラソルと木のテーブルを前にくつろぐカワウソのイメージ図

川のせせらぎを聴きながらキャンプ場で過ごすカワウソ(画像はあくまでAIによるイメージです。)

休日に都会の喧騒けんそうを離れ、川のせせらぎや鳥の声を聴きながら過ごすキャンプ。
青空の下で味わうご飯や、揺れる炎を囲むひとときは、日頃の疲れをすっきりと吹き飛ばしてくれますね!

「なんでカワウソがキャンプやねん!」というツッコミを頭の中で入れてあげてくださいね!(^_^)

今や「ソロキャンプ」なども含め空前の定着を見せるアウトドアですが、そもそも日本人はいつから野外生活を楽しむようになったのでしょうか。

本記事では、日本のキャンプの歴史を大正時代の夜明けから紐解き、進化し続ける「キャンプ飯」の歩みとともにわかりやすく解説してゆきます!

なぜ野外でご飯を食べるのか?アウトドアの本能

日本のキャンプの歴史を感じながら大自然の中でおにぎりを頬張る可愛いカワウソのイメージ図

日本のキャンプの歴史に思いを馳せながら、野外でおにぎりを美味しく味わうカワウソ(画像はあくまでAIによるイメージです。)

「なぜカワウソがお弁当やおにぎりを美味しそうに食べているの?」と不思議に思われたかもしれませんね!
本来、自然の中で暮らす動物が、わざわざテーブルを囲んで食事を味わっている姿はなんとも愛らしく微笑ましい光景です。

白いパラソルの下の木製テーブルで静かに自然の空気を感じるカワウソのイメージ図(日本のキャンプの歴史についての解説)

大自然の中で食事を味わう愛らしいカワウソ(画像はあくまでAIによるイメージです。)

実際のカワウソは画像のような山の中の川のほとりに住んでいることが多いですが、ザリガニや魚を捕まえるプロだったりします。
カワウソの細い体と太い指や手は、岩に隠れているザリガニをガシッと掴むのにとても優れた体の構造を持っているのです。
ザリガニ好きな小学生ならともかく、大人の人間が素手でザリガニを捕まえようとすると、ハサミがちょっと怖いですからね!

自然への回帰と日本のキャンプの歴史が呼び覚ます本能

ちょっと話が逸脱しましたが、話を元に戻します。

しかし、人間もかつては大自然の中で衣食住を営んでいた生き物でした。
暮らしが便利で快適になればなるほど、緑の木々や風の音に触れたくなるのは、私たちに刻まれた本能なのかもしれません。

すなわち、不便さを楽しむキャンプという時間は、自然とのつながりを取り戻す贅沢なひとときというわけです。

大正から平成へ!日本のキャンプの歴史とスタイルの変遷

大正時代:日本におけるキャンプの夜明け

日本のキャンプの歴史は、今から100年以上前の大正時代に始まります。

上高地での第一歩

上高地の美しい梓川と大自然の山々が広がる風景イメージ図(日本のキャンプの歴史についての解説)

日本の近代キャンプ発祥の地・上高地(画像はあくまでAIによるイメージです。)

大正元(1912)年、学習院がくしゅういんの生徒たちが、長野県(松本市)の美しい山の中にある上高地かみこうちでテント生活を送りました。
これが、記録に残っている中で日本最古のグループで行った教育的なキャンプとされています。

確かに江戸時代以前にも山に泊まる旅人は存在しましたが、西洋式せいようしきの近代キャンプの記録としては、この上高地かみこうちのものが原点と位置づけられています。

雄大な山々と清らかな川が流れる上高地の自然景観イメージ図(日本のキャンプの歴史についての解説)

雄大な自然が広がる上高地(画像はあくまでAIによるイメージです。)

上高地の基本や歴史、またウォルター・ウェストン氏の功績の功績などについては、以下の記事でも解説していますので、ご覧ください。

【上高地】AI架空旅行で、神降る北アルプスの絶景と梓川の清流を満喫!
上高地の大自然と河童橋や大正池の絶景、ウェストンの歴史をAI架空旅行で、わかりやすく解説してゆきます!神々が降り立つ山岳リゾート:上高地への架空旅行はじめに:AIと巡る、神々が降り立つ日本屈指の山岳リゾート物価高や山小屋の手配が気になる今日...

西洋から伝わった近代登山と野外教育の思想

また明治時代になると、外国から

  • 「山に登って体を鍛えよう」
  • 「自然の中で学ぼう」

という、登山思想や野外教育の考え方が日本に伝わってきました。
これは、明治時代に来日した英国人宣教師ウォルター・ウェストン氏の功績が非常に大きいです。

山の開放と日本アルプスの世界発信

そもそも江戸時代までは、民間人が山の中に入ることはあまり容易ではありませんでした。
それは主に、無意味な森林伐採を防ぐために幕府や各藩によって厳しく管理・制限されていたり、信仰上の理由や女人禁制などにより、霊山などは立ち入りが制限されることも多くあったためです。

しかし明治時代になると、近代化に伴ってそうした立ち入り制限が解かれ、民間人でも自由に山へ登れるようになっていったという歴史的経緯があります。

彼(ウェストン氏)はキリスト教の布教活動を行うかたわら、長野県の日本アルプスなど様々な山に登り、その魅力を著書を通じて、世界へと広く紹介しました。
彼は現代でいうインフルエンサーのように、日本の大自然の素晴らしさを世界に広めたという第一人者といえます。

清らかな水流と豊かな森に囲まれた上高地の山岳イメージ図

豊かな森と清流が織りなす上高地(画像はあくまでAIによるイメージです。)

そして、キャンプが始まったばかりの黎明期れいめいきは、日本が富国強兵を掲げ、欧米列強に追いつこうと国全体で邁進まいしんしていた時代でした。

そのため、当時のキャンプは一部の学生や学者たちが「心身の鍛錬(心と体を強くすること)」を目指すという、とても厳格で真面目な活動でした。
つまり、当時の最初期のキャンプというものは、現在の我々のようにワイワイと楽しむというよりは、むしろ山ごもりの修行に近い厳しさを持っていたわけですね。

また、このような過酷な自然環境下で知恵と体力を総動員して生き抜くという基礎は、現代の自衛隊におけるサバイバル技術やレンジャー訓練の思想にも通じる厳しさといえます。

鉄道網の発達と戦争による一時の中断

明治時代から大正時代にかけて鉄道網が整備されていくと、山岳地帯へのアクセスが格段に向上し、野外活動へ向かうハードルはより低くなっていきました。
しかし、やがて日本が戦争の時代へと突入すると物資不足や統制が厳しくなり、人々はキャンプどころではなくなっていったのです。

このように明治時代の初めの頃のキャンプというのは、今のように誰もがワイワイ楽しむような娯楽ではなく、自然の中でたくましく育つための教育活動だったわけです。

昭和時代:林間学校と「飯盒炊爨」の時代

戦争が終わって日本が元気を取り戻していくと、日本のキャンプの歴史は、子どもたちの学校行事などとして一気に広がっていきました。

高度経済成長期を迎えて自家用車が普及し、全国であちこちの道路網が整備されだすと、やがて山や川のキャンプ場は都市部から一気に身近な存在となっていきました。

ボーイスカウトと林間学校の普及

昭和20年代から30年代にかけて、仲間と自然の中で活動するボーイスカウトの活動再開が進みました。

  • ボーイスカウト:仲間と一緒に野外でテントを張ったり料理を作ったりしながら、助け合いの心や生きる力を学ぶ活動のことです。

さらに、全国の小中学校でも、みんなで山へ出かけて泊まるという「林間学校りんかんがっこう」が定番の行事になりました。

林間学校りんかんがっこうの本来の目的は、都会の生活では体験できない共同生活や集団行動を通じて規律を学び、自然の厳しさと美しさに触れて豊かな心と体を育むことにありました。

国民の保養地として誕生した国民休暇村

昭和30年代の後半からは、国の美しい自然が広がる国立公園などに、国民休暇村(今の休暇村)という施設が作られました。

高度経済成長期を迎えて国民の暮らしが豊かになり、日々の労働の疲れを自然の中で癒やしたいという「レクリエーションや健康増進」のニーズが高まったことが大きな誕生のきっかけです。
これによって、一般の家族連れも安心して自然体験を楽しめるようになったというわけです。

煙と格闘した飯盒炊爨と定番のカレーライス

このころ(高度経済成長期)のキャンプのご飯といえば、もくもく出る煙に目を細めながら、薪まきの火で炊いたご飯(飯盒炊爨はんごうすいさん)やカレーライス、お家から持ってきたおにぎりが大人気でした。
火加減が難しいために飯盒の底にできる香ばしい「おこげ」も、野外調理ならではのごちそうとして愛される文化が定着していきました。

飯盒炊爨はんごうすいさんとは?
野外で「飯盒はんごう」と呼ばれる専用の容器を使って、薪まきの火でお米を炊たいて自炊することです。

キャンプ場で飯盒炊爨のご飯を前に微笑むカワウソのイメージ図

炊きたてのご飯を前に笑顔を見せるカワウソ(画像はあくまでAIによるイメージです。)

自然の中で温かいキャンプ飯を味わう可愛らしいカワウソのイメージ図

キャンプ飯を美味しそうに頬張るカワウソ(画像はあくまでAIによるイメージです。)

平成以降の劇的進化:オートキャンプと「ごちそうキャンプ飯」

日本のキャンプの歴史におけるキャンプ飯の進化を象徴する七輪で本格焼肉を楽しむカワウソのイメージ図

日本のキャンプの歴史が生んだごちそう!七輪で香ばしい焼肉を満喫するカワウソ(画像はあくまでAIによるイメージです。)

平成に入ると、日本のキャンプの歴史はこれまでにない大きな変化のときを迎えます。

1990年代のオートキャンプブームと道具の進化

荷物がたっぷり積める大きなRV車や四輪駆動車が広まったことで、車に大きなテントやたくさんの道具を積み込んでお出かけする「オートキャンプ」が大流行しました。

木製テーブルでアウトドア料理を楽しむカワウソのイメージ図

大自然の中でアウトドア料理を楽しむカワウソ(画像はあくまでAIによるイメージです。)

また、

  • お肉や野菜を美味しく焼ける炭火グリル
  • 持ち運びに便利な携帯用バーナー
  • 手軽にスモークチーズなどが作れる燻製器くんせいき

など、便利な道具が次々と登場しました。

野外焼肉から本格アウトドア料理へ

ただお腹をいっぱいにするだけでなく、七輪しちりんでお肉をじっくり焼いたり、地域の美味しい郷土料理きょうどりょうりを作ったりする、「食を楽しむレジャー」へと大進化を遂げました。

キャンプ場で本格的な七輪焼肉を楽しむカワウソのイメージ図

七輪を囲んで美味しい時間を過ごすカワウソ(画像はあくまでAIによるイメージです。)

すなわち、キャンプは我慢して心身を鍛える「修行」から、外で美味しい料理を味わう「野外の本格レストラン」へと姿を変えたというわけです。

令和の多様化:日本のキャンプの歴史を彩る新たな潮流

『ゆるキャン△』とキャンプブームの関係

2010年代後半から巻き起こった空前のアウトドアブームの起爆剤となったのが、女子高校生たちが野外活動を楽しむ人気漫画・アニメ『ゆるキャン△』です。

従来のキャンプの「過酷なサバイバル」というようなイメージを覆し、この作品により温泉や美味しい食事、焚き火の温もりをのんびり楽しむ親しみやすいスタイルが、やがて若い世代や女性層にまで広く浸透しました。

このアニメのおかげで、作品に登場したキャンプ場へ実際に足を運ぶファンも相次ぎ、これによって地域の観光振興にも大きく貢献したといえるわけですね!

ソロキャンプ(ソロキャン)とは

また、近年耳にする機会が多くなったソロキャンプとは、誰にも気兼ねせず、たったひとりで自然の中に身を置いて気ままな時間を過ごすというキャンプスタイルのことです。

SNSの普及やライフスタイルの変化に伴い、「誰かと合わせるキャンプ」から「自分だけの癒やしを求めるキャンプ」へとニーズが拡大しました。

お気に入りのギアをじっくり手入れしたり、静寂の中でコーヒーを淹いれたりする自由な過ごし方は、現代の多忙な大人たちにとって最高のデジタルデトックスとなっています。

  • デジタルデトックス:スマホやパソコンなどの電子機器から少しの間だけ離れて、頭や目を休ませて心をリフレッシュすることです。

おわりに・まとめ

山と川のキャンプ場のテーブルで穏やかにくつろぐ擬人化されたカワウソのイメージ図

自然の温もりに包まれながらキャンプ場でくつろぐカワウソ(画像はあくまでAIによるイメージです。)

もともとは大正時代の鍛錬から始まった日本のキャンプの歴史は、昭和の林間学校りんかんがっこう、平成のオートキャンプ、そして現代のソロキャンプへと形を変えてきました。

たとえ道具や料理のスタイルがどれほど贅沢になっても、外の風に吹かれながらほおばるご飯の美味しさは、昔からずっと変わらないものですね!

カワウソとの勉強を通じて、日本のキャンプの歴史の奥の深さが少しでもわかっていただけたならば嬉しいです!

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