仮想最長片道切符:中国地方編!未成線の今福線や廃線の三江線・可部線を繋ぐ幻のルートを、わかりやすく解説してゆきます!

かつて太田川沿いを走っていた可部線(画像はあくまでAIによるイメージです。)
仮想最長片道切符:中国地方編の概要とルート設定
中国地方を縦横無尽に回る、仮想最長片道切符:中国地方編とは!?
今回はなんと、当サイトでは初めての試みとして(あくまで仮想旅行のシミュレーションですが)最長片道切符の旅というものに挑戦したいと思います!
しかしながら、本当は日本全国すべてのルートを繋ぎたかったところですが、あまりに長大になりすぎて書ききれないため、今回は舞台を中国地方のみに限定しました。
すなわち、南西の出発点である下関から、東の終着点である姫路までを舞台に設定しています。
しかしながら、エリアをかなり絞ったとはいえ、中国地方を縦横無尽にジグザグと巡るため、想像以上にスケールの大きい旅路となりました!
そもそも、最長片道切符とは?
まず前提として、最長片道切符とは、
- 同じ駅や同じ区間を二度通らないという「一筆書き」のルールを守りながら、
- JRの路線網の中で最も長い距離になるように計算して発券される片道乗車券
のことです。
すなわち、最長片道切符というものは、自分が持っている知識・情報をフル活用して、距離が最も長くなるように計算しながら、まあ悪く言えば無駄に大きく遠回りしながらジグザグと巡るような片道切符のことですね。
そのため、まるで複雑なパズルを解き明かすような緻密なルート設計が必要となります。
最長片道切符:自由な経路設計と、遠距離逓減制の魅力
JRの普通乗車券は基本的にオーダーメイドなので、旅客営業規則のルールさえ守れば、どれだけ複雑なルートでも1枚の片道切符として作る・購入することができます。
さらにJRの運賃には、乗車距離が長くなればなるほど1kmあたりの運賃単価が下がっていく「遠距離逓減制」という仕組みがあります。
- 逓減:数量が増えるにつれて、割合や単価がだんだんと減っていくことです。
また、片道101km以上の切符は距離に応じて有効期間が延び、後戻りしない限り何度でも途中下車が可能です。
そのため、旅の途中で宿泊しながら何日もかけて旅を続けることができ、1日あたりの交通費に換算すると青春18きっぷに匹敵する、あるいはそれ以上にリーズナブルな旅になる(つまり1日あたりの料金が2,000円以下になったりするなど)ことさえあります。
時間とお金、そして知恵さえあれば無限のロマンが広がる点こそが、最長片道切符の醍醐味と言えますね!
今福線・三江線・可部線廃止区間を繋ぐ夢の鉄路
今回は、現実に存在する既存のJRルートに加えて、
- 未成線の今福線(下佐野駅または浜田駅〜三段峡駅)
- 廃止路線の三江線(2018年に廃止された路線)
- さらに、可部線の廃止区間(三段峡駅〜可部駅)
の区間を組み込んだ、「仮想最長片道切符:中国地方編」のルートを整理しました!
仮想最長片道切符:中国地方編の27行程と接続ルート
スタート地点の山口県にある下関駅を出発し、ひと筆書き(重複なし)で姫路駅まで抜けるという大縦断ルートの概要は、概ね以下の通りです。
- 下関駅 →(山陽本線)→ 幡生駅
- 幡生駅 →(山陰本線)→ 長門市駅
- 長門市駅 →(美祢線)→ 厚狭駅
- 厚狭駅 →(山陽本線)→ 小野田駅
- 小野田駅 →(小野田線)→ 雀田駅 → 居能駅
- 居能駅 →(宇部線)→ 宇部新川駅 → 新山口駅
- 新山口駅 →(山口線)→ 益田駅
- 益田駅 →(山陰本線)→ 下佐野駅(または浜田駅)
- 下佐野駅 →(未成線:今福線)→ 三段峡駅
- 三段峡駅 →(廃止区間:可部線)→ 可部駅 → 横川駅
- 横川駅 →(山陽本線)→ 広島駅
- 広島駅 →(芸備線)→ 三次駅
- 三次駅 →(廃止路線:三江線)→ 江津駅
- 江津駅 →(山陰本線)→ 宍道駅
- 宍道駅 →(木次線)→ 備後落合駅
- 備後落合駅 →(芸備線)→ 塩町駅
- 塩町駅 →(福塩線)→ 福山駅
- 福山駅 →(山陽本線)→ 倉敷駅
- 倉敷駅 →(伯備線)→ 総社駅
- 総社駅 →(吉備線)→ 岡山駅
- 岡山駅 →(津山線)→ 津山駅
- 津山駅 →(姫新線)→ 新見駅
- 新見駅 →(伯備線)→ 備中神代駅 → 伯耆大山駅
- 伯耆大山駅 →(山陰本線)→ 鳥取駅
- 鳥取駅 →(因美線)→ 東津山駅
- 東津山駅 →(姫新線)→ 佐用駅
- 佐用駅 →(姫新線)→ 姫路駅
今福線の分岐点と、幻の陰陽連絡ルート
ここで、今福線とは、山陰の浜田と山陽の広島を最短で結ぶために計画されながら、工事凍結により開通しなかった幻の鉄道(未成線)のことです。
すなわち、日本海側の山陰本線から中国山地を越えて、可部線の終点だった三段峡駅へと直結するという幻のルートでした。
仮想最長片道切符:中国地方編の旅行シミュレーション
下関→新山口:山口県内を巡るローカル私鉄風の旅路
この最長片道切符の旅の始まりは本州西端の下関駅(山口県下関市)です。

旅の出発点となる山口県下関市(画像はあくまでAIによるイメージです。)
下関駅を出ると、まずは
- 幡生駅(山口県下関市幡生宮の下町)
を西に曲がって、北上してゆきます。
山陽本線とはしばらくの間、ここ(幡生駅)で別れを告げることになります。
そして日本海側の美しい海岸線を眺めながら、珍駅名として名高い特牛駅(山口県下関市豊北町)などを過ぎて、やがて
- 長門市駅(山口県長門市)
へ北上します。
そこから美祢線で内陸を下へ南へと横断してゆき、再び瀬戸内側の山陽本線へ戻ります。
近隣にはカルスト台地の秋吉台が広がることになります。
そして新幹線も止まる駅である
- 厚狭駅(山口県山陽小野田市大字厚狭)
に到着します。
厚狭駅からは、さらに小野田線の支線分岐や、宇部線の工業地帯を縫うように進み、かつて石炭やセメントの輸送で栄えた複雑な路線網と海沿いをわざと大きく遠回りしながら、同じく新幹線も止まる駅である
- 新山口駅(山口県山口市)
へ到着します。
新幹線ではわずか約8分の厚狭駅と新山口駅の間ですが、この最長片道切符ではありえないような遠回りをしながらわざわざ向かうわけですね!
新山口→広島:今福線と可部線で中国山地を越える幻のショートカット
新山口駅からは山口線で峠を越えて山陰の益田駅(島根県益田市)へ抜け、海沿いを東へ進みます。
途中では、
- 湯田温泉(山口県山口市)
- 名勝・長門峡(山口県山口市・萩市)
- 「山陰の小京都」と呼ばれる津和野(島根県鹿足郡津和野町)
といった名所を駆け抜けます。
そしてこの旅最大のハイライトである未成線・今福線へ突入します。
もし線路が繋がっていれば、深い山々を長大トンネルで貫いて
- 三段峡駅(広島県山県郡安芸太田町)
へ抜け、そこから可部線の旧路線を辿って、太田川沿いを一気に下ります。

雄大な太田川沿いを下る可部線旧線(画像はあくまでAIによるイメージです。)
そして、活気あふれる
- 広島駅(広島県広島市南区)
へと抜けるという、夢の山越えルートです。

中国地方最大の都市・広島市(画像はあくまでAIによるイメージです。)
広島→宍道:三江線の江の川沿いを進む秘境の鉄路
広島駅から芸備線のディーゼルカーに揺られて、安芸高田市を過ぎて、山あいの
- 三次駅(広島県三次市)
へ向かいます。
そして、ここから今はなき三江線へと乗り入れるという架空路線の旅となります。

江の川に沿って走る三江線(画像はあくまでAIによるイメージです。)
かつて「江の川鉄道」とも呼ばれた美しい川沿いの車窓をのんびり味わいながら、天空の駅として有名だった
- 宇都井駅(島根県邑智郡邑南町)
などを越えて、日本海の
- 江津駅(島根県江津市)
へと抜けます。
山陰の潮風を感じながら山陰本線を東へ進むと、やがて出雲大社で名高い出雲市(出雲市駅周辺)に入っていきます。
やがて夕日で名高い宍道湖の西端・宍道駅(島根県松江市)へ到着です。
宍道→福山:木次線おろちループと福塩線の山越え
宍道駅(島根県松江市)からは、日本屈指の山岳ローカル線である木次線へ足を踏み入れます。

山岳ローカル線として名高い木次線(画像はあくまでAIによるイメージです。)
名物の三段式スイッチバックや「奥出雲おろちループ」の壮大な車窓を越えて、秘境のジャンクション・
- 備後落合駅(広島県庄原市)
へ至ります。

庄原市比婆山周辺の伝説・ヒバゴン(画像はあくまでAIによるイメージです。)
ここから芸備線で、ヒバゴン伝説で知られる比婆山の山麓をかすめながら、
- 塩町駅(広島県三次市)
へと下り、この少し先にある三次駅との重複を回避しながら、福塩線へと乗り換えます。
そして、ひたすら南東(福山方面)へ進んでいきます。
やがて備後の山あいを抜けて、新幹線接続駅の
- 福山駅(広島県福山市)
へと抜けていき、到着します。
福山→倉敷→新見:吉備路と伯備線のジグザグアプローチ
福山駅からは、山陽本線で倉敷駅(岡山県倉敷市)へ進んだ後、普通ならそのまま東(岡山方面)へ向かうところを、あえて伯備線で総社駅へと北上します。
さらに、あの桃太郎の伝説でも名高い古代吉備王国の史跡が広がる吉備線(桃太郎線)で、
- 岡山駅(岡山県岡山市北区)
へ抜けます。
岡山駅からは津山線で北上して、
- 津山駅(岡山県津山市)
へ向かいます。
津山駅からは姫新線で西へ折り返して新見駅(岡山県新見市)へ至るという、駅やルートの重複を徹底的に避けながらも大胆に遠回りをするという、芸術的な大回りコースを描きます。
ちなみに、ここでもし倉敷駅(総社駅)からそのまま北上して新見駅まで直行してしまうと、姫新線の大半のルートを回収できなくなってしまいます。
これは距離を稼ぐ上で、大きな損失となってしまうわけですね!
新見→鳥取:伯備線と山陰本線で山陰海岸へ
新見駅からは再び伯備線に乗り、備中神代駅へ向かいます。
ここ(備中神代駅)では、先ほども通った備後落合駅と、直線距離でかなり接近するという、なんとスリリングな線形を味わえます。
実際の旅行では福山駅か岡山駅辺りでほぼ確実に宿泊すると思うので、
みたいな不思議な感覚や体験を味わうことになるでしょう。
この備中神代駅をさらに抜けると、中国山地の険しい谷を越えてゆき、日本海側と瀬戸内側の分水嶺や、さらに伯備線で最も標高の高い峠を越えて、やがて鳥取県の
- 伯耆大山駅(鳥取県米子市)
へと進みます。
雄大な大山の山容を車窓に眺めながら山陰本線へと合流し、日本海の荒波が削り出した海岸線に沿って東(倉吉・鳥取方面)へと快走します。
やがて、名探偵コナンのイラストで親しまれる由良駅(鳥取県東伯郡北栄町)や、伝統的な街並みで名高い倉吉駅(鳥取県倉吉市)を過ぎ、山陰の主要都市であり鳥取砂丘の玄関口でもある
- 鳥取駅(鳥取県鳥取市)
へと到着します。
鳥取→姫路(ゴール):因美線と姫新線でついに迎える終着駅
旅の最終区間は、鳥取駅から因美線に乗って、再び中国山地の峠越えに挑みます。
という激しいツッコミが出てきそうですね!
というか、そもそも最長片道切符の旅というものが、もはやツッコミどころの多すぎるマニアックなルートばかりなのです!
鳥取駅を南下した列車は、智頭急行とは分かれて山を越え、やがて
- 東津山駅(岡山県津山市)
へ至ります。
この東津山駅の1つ西隣は、なんとつい先ほども通った津山駅です。
つまり、津山駅との重複を回避しながら、姫新線で姫路方面へ向かえるというわけです。
実際の旅行では鳥取あたりで宿泊していると思うので、本当に何日かぶりに津山駅の近くまでやってきたという、本当に不思議な体験になるでしょう。
ここから最後のランナーとなる姫新線に乗り換え佐用町を抜けて、兵庫県へ入ります。
これをもって、中国地方からは抜け出し、関西地方へと入ったことになります。
やがて、白鷺城が美しく迎えてくれる終着駅である
- 姫路駅(兵庫県姫路市)
へついにゴールインです!
おわりに・まとめ
仮想最長片道切符:中国地方編は、未成線の今福線や廃止された三江線・可部線をそれぞれ組み合わせることで、中国山地と日本海・瀬戸内海をダイナミックに結ぶ夢の一筆書きルートです。
現実には乗車できない幻の区間だからこそ、時刻表や地図の上で広がる鉄道のロマンは無限大ですね。
かつての建設計画や廃線跡の歴史に思いを馳せながら、ぜひ頭の中での壮大な鉄道旅を楽しんでみてくださいね!
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