鉄道唱歌 山陽・九州編の歌詞を、わかりやすく解説してゆきます!
宮島・厳島神社の観光・歴史を、やさしく解説してゆきます!

鎌倉時代の厳島神社(画像はAIによるイメージです)
↓まずは原文から!
板を浮かべてさす汐に
うつる燈籠の火の影は
星か螢か漁火か
さらに読みやすく!
板を浮かべて さす汐に
うつる灯籠の 火の影は
星か蛍か 漁火か
さあ、歌ってみよう!
♪いーたをうかべて さすしおにー
♪うーつるとうろの ひのかげはー
♪ほーしかほたるか いさりびかー
神戸駅→兵庫駅→鷹取駅→須磨駅→舞子駅→明石駅→加古川駅→姫路駅→相生駅(旧・那波駅)→岡山駅→倉敷駅→福山駅→尾道駅→糸崎駅→三原駅→海田市駅→広島駅→西広島駅(旧・己斐駅)→五日市駅→宮島口駅→岩国駅→柳井駅→徳山駅→防府駅(旧・三田尻駅)
※鉄道唱歌に関係ある主要駅のみ表記
※鉄道唱歌のできた当時(1900年)は、防府駅(旧・三田尻駅)から先は開通していなかったため、徳山港から船で門司(九州)へ
現代語訳のまとめ
まずは、現代語訳から確認してゆきましょう。
- 海の上に張り出している、厳島神社の美しい廻廊。
- その板の下まで、潮(さす汐)が満ちてきて、まるで建物そのものが海に浮かんでいるようだ。
- 海面にゆらゆらと映り込んでいる灯籠の火の影は、
- 夜空に輝く星なのだろうか、それとも飛び交う蛍なのだろうか、あるいは沖の漁火なのだろうか。

鎌倉時代の厳島神社(画像はAIによるイメージです)
宮島の海に浮かぶ、厳島神社

鎌倉時代の厳島神社(画像はAIによるイメージです)
厳島神社は、広島県廿日市市の日本三景・宮島に存在する神社です。
厳島神社は、イチキシマヒメノミコトという海の交通安全を守る女性の神様を祀る神社です。
また、よく写真でご存じのように、厳島神社の鳥居は海の上に建っています。
聖なる島であり、島自体が「神様」とされたきた宮島

宮島の景色(広島県廿日市市)
宮島はいわば「聖なる島」という扱いであるため、島の陸地ではなく、海の上に鳥居が立っているというわけです。
また、宮島は島全体が御神体となっています。
また、島に対して鳥居を建てることはまるで「神に対する冒涜」であるかのように言われていたわけです。
また、これは前回も解説しましたが、宮島では
かのように言われてきたのでした。
そのため、島民が亡くなられた際には、本土まで遺体を運んで埋葬されているそうです。
平清盛によって整備されてきた、瀬戸内海の航路

宮島の景色(広島県廿日市市)
宮島は、かつて平清盛が瀬戸内海の水道航路(海のルート)を発展させるために整備してきた、という歴史があります。
なぜ平清盛は、宮島付近の海を整備したのか?
その理由は、平清盛が力を入れていた日宋貿易によって大きな利益を挙げるためでした。
そのため、宮島や瀬戸内海の交通の便を良くするために、海のルートを整備していく必要があったからです。
- 安全に船が通れるようにしたり、
- きちんと航路(ルート)をわかりやすくしたりしたり
- 途中で食事や宿泊などが出来る場所を用意したり
などをして、貿易のための船が通りやすくしたわけです。
そのため、宮島をはじめ瀬戸内海の航路の発展は、平清盛の政権において重要だったのです。

宮島遠景(広島県廿日市市)
その他の、瀬戸内海のルート・主な港
ほかにも瀬戸内海において栄えてきた主な港湾都市の例としては、
- 兵庫・神戸の大輪田泊(和田岬のこと)
- 岡山県倉敷市の、玉島港
- 広島県福山市の、鞆の浦
- 尾道(広島県尾道市)
などの港湾などが挙げられます。
昔の貨物輸送は、「舟」が基本だった
昔は、現在のように
- 「鉄道による貨物輸送」
- 「航空輸送」
- 「長距離トラック輸送」
などはありませんでした。
そのため、こうして「舟に大量の荷物をのせて運ぶ」という方法は、貿易においても非常に重要だったのです。
宮島のシカ
また、皆さんご存じのように、宮島にはたくさんの鹿がおられます。
宮島の鹿は、奈良公園の鹿と並んで有名ですね。

宮島の鹿(広島県廿日市市)
ちなみに、宮島の鹿がどうやって誕生したのか?については、
そのまま連れてこられた鹿の子孫が、
現在も残っているから
だそうです。
ちなみに奈良の鹿は、茨城県の鹿島神宮からタケノミカヅチという「戦いの神様」を乗せてやってきたとされています。
なので、宮島の鹿と奈良の鹿は、関連性はないようです。
奈良のシカについては、以下の記事でもわかりやすく解説していますので、ご覧ください。


歌詞の意味について考察

鎌倉時代の厳島神社(画像はAIによるイメージです)
歌詞の意味としては、
板を浮かべている(夜の)海の水に、
映る灯籠の火のかげは、
星なのか蛍なのか、それか漁り火なのかわからない。
(それほど美しくて綺麗だ)」
などの意味になるでしょう。
「回廊」とは、厳島神社は海に浮かんでいるため、その人々が歩くスペースのことをいいます。
「燈籠」とは、現代の灯台と同じ役割を果たす建造物です。
つまり、夜の海を明るく照らして、舟人の道しるべになっていたものです。
「漁り火」とは、夜の海に映る漁師たちが発する光のことです。
その海に映る燈籠の光は、
- まるで星のようだったり
- 蛍の光のようだったり
- 漁り火のようだったり
して、とても美しく綺麗だというわけですね。
考えただけでも、幻想的で美しい光景の歌詞だといえます。
歌詞のさらに詳しい解説
海にいでたる廻廊
厳島神社の最大の特徴は、満潮時に海に浮かんでいるように見えることです。
「いでたる」は、建物が陸から海へ進み出ているような躍動感を表しています。
海面ギリギリに建てられた朱色の美しい回廊は、まさに「海の上の社」として、古来より旅人を圧倒し続けてきました。
板を浮かべて
潮が満ちて、回廊の床板のすぐ下まで海水が迫っている様子です。
海と建造物が完全に一体化し、どこからが海でどこからが神の領域なのか分からなくなるような、不思議で神秘的な空間が広がっています。
漁火(いさりび)
夜の海で、魚を集めるために焚く火のことです。
昔の海辺では、夜になると遠くの海上にポツポツと漁火が見え、それが街の明かりと混ざり合って、幻想的な光景を作り出していました。
次回は、「厳島の戦い」の話題へ
おわりに:次回は、「厳島の戦い」について解説します!
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