鉄道唱歌 北陸編 第36番 青海川を過ぎ、柏崎へ 日本の石油発祥の地

鉄道唱歌 北陸編の歌詞を、わかりやすく解説してゆきます!
青海川・柏崎の観光・歴史などを、初心者でも楽しめるよう解説してゆきます!

↓まずは原文から!

みわたす空の青海川おうみがわ
おりてはしおもあみつべし
石油のいづる柏崎かしわざき
これより海とわかれゆく

さらに読みやすく!

みわたす空の 青海川おうみがわ
おりてはしおも あみつべし
石油のずる 柏崎かしわざき
これより海と わかれゆく

さあ、歌ってみよう!

♪みわたすそーらの おうみがわー
♪おりてはしおもー あみつべしー
♪せきゆのいーずる かしわざきー
♪これよりうみとー わかれゆくー
(信越本線)
直江津駅→(旧・春日新田駅跡)→犀潟駅→柿崎駅→米山駅→青海川駅→柏崎駅→安田駅→北条駅→来迎寺駅→宮内駅→長岡駅※鉄道唱歌に関連する主要駅のみ表記

現代語訳のまとめ

まずは、現代語訳から確認してゆきましょう。

  1. 見渡す限りの青空が広がる青海川おうみがわの駅では、
  2. 汽車を降りれば、(すぐ目の前の波打なみうぎわで)潮を浴びることもできそうだ。
  3. (近代日本のエネルギーである)石油が湧き出る柏崎かしわざきの街を過ぎると、
  4. 汽車はここから、(寄り添ってきた日本海の)海と離れて内陸へと向かっていく。

今回は、信越本線・青海川→柏崎の行程へ

米山のトンネルを過ぎて、青海川駅に到着

米山よねやまふもとのトンネルをいくつも過ぎると、やがて海が非常に綺麗に見渡せることで有名な、

  • 青海川駅おうみがわえき新潟県柏崎市青海川

に着きます。

信越本線・青海川→柏崎:青海川駅(新潟県柏崎市青海川町)

青海川駅(新潟県柏崎市青海川町)

あみつ」とは、「浴びる」という意味です。
べし」とは、ここでは「意思」を現します。
つまり、

青海川駅で降りたら、潮(海の水)でも浴びに行こうか

という意味になります。

信越本線・青海川→柏崎:青海川駅(新潟県柏崎市青海川町)

青海川駅(新潟県柏崎市青海川町)

また、

  • 「見渡す空の青さ
  • 青海川」という地名

のそれぞれとの、掛詞かけことばになっています。

信越本線・青海川→柏崎:青海川駅(新潟県柏崎市青海川町)

青海川駅(新潟県柏崎市青海川町)

信越本線・青海川→柏崎:夕暮れの青海川駅からの海(新潟県柏崎市青海川町)

夕暮れの青海川駅からの海(新潟県柏崎市青海川町)

柏崎駅に到着 石油発祥の地 (青海川→柏崎)

青海川駅を過ぎると、やがて越後線えちごせんとの分岐駅でもある、

  • 柏崎駅かしわざきえき新潟県柏崎市

に着きます。

新潟県柏崎市かしわざきしは、石油の発祥地としても有名です。

なぜ日本海側で、石油が採れるのか?

なぜ日本海側石油が取れるのかというと、この地域の海水は、大昔の動物の化石が分解されなかったからだそうです。

石油原料となる原油は、元々大昔の動物などの死骸が、地中に埋まってできています。
すなわち、

  1. これらの死骸が、かつて太古の日本海が「閉ざされた海」となって、
  2. 太平洋側と比べて)深海の酸素が極端に少なくなり、
  3. 日本海側は)バクテリアによる酸化分解が進まないまま、海底に堆積たいせきした

というわけです。

そのため、太平洋側と比較して日本海側は分解されにくかったことで、新潟県では石油が発見されたとのことです。

したがって、新潟県のみならず秋田県でも石油は採れたようです。

今でいう「石油王」の誕生

そして、明治時代新潟県のこの地域や、あの松尾芭蕉が「おくのほそ道」で立ち寄ったことでも知られる、柏崎より少し北東の出雲崎いずもざきという場所でも、石油が発見されました。
そのため、新潟県では今でいう「石油王」がどんどん誕生していくことになりました。

ちなみに「石油王」とは、石油によって大きな利益を上げて財を成したお金持ちのことであり、「アラブの石油王」が有名ですね。
婚活女性の人気の的でもあります。

ENEOSの発祥地・柏崎市

また柏崎市は、あの日本石油にほんせきゆ、すなわち現在のENEOS(エネオス)の発祥地としても有名です。

日本石油はかつて「ニッセキ(Nisseki)」という略称でも知られていました。
現代では合併して、ENEOSというブランド名になってます。

エネオスとは、エネルギーの「ENE」と、ギリシャ語で「NEOS(新しい)」を掛け合わせた造語です。

石油は、我々の生活に欠かせないエネルギー

石油といえば、やはりアラブが思い浮かぶと思います。

それはアラブ諸国では、大昔の動物の死骸が化石となって大量に眠っているため、それらが枯渇しない限り、大量の利益を挙げることができるというわけです。

現代に生きる我々は、自動車航空機発電など、例を挙げればきりがないくらい、何を動かすにも石油が必要な社会に生きています。
そのため、日本のみならず、世界中の非常に多くの業界が、喉から手が出るくらいにまで石油を欲しいわけです。

石油業界が大きくなる理由

石油事業が大きな利益を上げている理由の一つとして、こうした背景があります。

また、石油はモノを動かす原動力ですから、なるべく、

  • 価格が安い
  • 純度が高い
  • よく燃えてくれる

ことが求められます。

日本製は、安い輸入品に負けてしまいやすい

そのため、日本の石油は、上記の要素においてアラブ諸国など海外からの輸入品に、どうしても負けてしまうのでしょう。

石油の前身のエネルギー源だった「石炭」が衰退した理由も、海外からの安い輸入品に押されたことも、その理由の1つに挙げられます。
石油に限らず、あらゆるものは沢山採れなければ、値段は安くなりません。

また、後述するように、「原油」からなるべく「不純物」の取り除かれた石油製品でないと、なかなか効率よく燃えてくれません。

原油から不純物を取り出す、「精製」

石油は、そのままの状態で自然から掘って出てくる(採掘される)わけではありません。
石油は、先述したように大昔の動物の死骸・化石からできた「原油げんゆ」という状態で自然から出てきます。

原油げんゆには、エネルギーとして燃えるのを妨げる、関係の無い多くの不純物が混じっています。
そのため、これらの不純物をなるべく取り除いて、純度を上げないとよく燃えてくれません。
この不純物を取り除く作業を、精製せいせいといいます。

ENEOSなどの石油の会社は、こうした精製を行い、石油を商品として販売出来るような形にして、販売するというお仕事(事業)を行っている企業になります。

最後に:少しでも、石油について興味を持ってもらえれば

かなり石油について長く解説してまいりましたが、我々にとって身近なエネルギーである石油の基本的な知識について、少しでも理解していただき、また興味を持っていただければ幸いです。

柏崎市から眺める米山

柏崎市は海にも近く、海岸からはとても綺麗な日本海が眺められるほか、西側には米山よねやまの雄大な山容がそびえ立ちます。

柏崎市の海岸から眺める米山(新潟県柏崎市)

柏崎市の海岸から眺める米山(新潟県柏崎市)

柏崎駅は、越後線えちごせんとの分岐駅でもあります。

越後線出雲崎いずもざきを経由する、比較的海沿いのルートなのですが、鉄道唱歌のこの先の行程では海沿いからは離れてゆき、信越本線をそのまま進みます。

次回は、長岡へ

おわりに:やがて列車は、長岡ながおか方面へ向かいます!

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