新幹線の愛称(のぞみ・ひかり・こだま など)について、その由来や成り立ちなどを、日本の歴史を踏まえてわかりやすく解説していきます!

今回は、新幹線の愛称について学んでいきましょう!
今回は、新幹線の愛称について徹底解説!
今回は、新幹線の愛称、その由来についてです。
例えばのぞみ・ひかり・こだまといったフレーズに代表される新幹線の愛称の由来がどこから来てるのかについて、詳しく調べていきましょう。

新幹線の愛称には、日本の伝統や文化が深く関係している
鉄道の名前には、伝統的な日本の美しい言葉や歴史が詰まっていることが多くて、調べてみるととても興味深く面白いですよ。
新幹線の愛称は、日本の伝統や文化を大事にしている?

「大和言葉」などをふんだんに用いた新幹線の愛称
新幹線の名前は、もちろんただ「速そうな言葉」を何も考えずにつけて選んでいるというわけではありません。
例えば、公募によって広く名前のアイデアを集めたり、あるいは専門家が関わったりなどして、以下のような基準で慎重に選ばれることが多いわけです。
大和言葉(やまとことば)の採用
新幹線の名前には、まず大和言葉というものがよく使われます。
例えば、「のぞみ」「みずほ」「さくら」などがこれに該当します。
これは日本の歴史・伝統を重んじるという、古くから多くの日本人にとって愛されてきた、とても重要なフレーズということになります。
例えば「のぞみ」のように、日本古来の響きを大切にしているというわけです。
地域のシンボルとしての「新幹線の愛称」
また新幹線の名前にはその地域のシンボルの名前も付けられることが多くなっています。
例えば、観光地とかその地域の有名な生物とかそういったものですね。
つまり「あさま(山)」「とき(鳥)」など、その土地の誇りを名前に込めているというわけです。
新幹線の愛称は、歴史の継承にも関係してくる
例えば、かがやき、かもめなどかつての名特急(つまり、長年にわたって 多くの人々に親しまれてきた在来線特急列車)名前を新幹線の名前として復活させることで、鉄道の伝統を守っている、というわけです。
例えば、
- こだま→東海道新幹線ができる前の、国鉄時代の特急列車の名前。現在は 東海道新幹線の各駅停車の列車の名前として有名。
- つばめ→プロ野球チーム「スワローズ」の由来にもなった国鉄時代の特急列車の名前。現在は九州新幹線で活躍。
- かがやき→かつて東京から金沢方面を目指していた、在来線特急列車の名前。現在は北陸新幹線の最速列車の名前として継承。
- はやぶさ→現在は東北新幹線の最速列車ではあるものの、かつては九州の有名な特急列車の名前であることから、東北新幹線の名前として付けられる時には(かつての九州の特急列車の栄光を知る人たちからは)反対意見もあったそうです。
などと言った列車が、それに該当します。
新幹線の愛称:東海道・山陽新幹線

様々な人間ドラマが隠されている、新幹線の愛称
東海道新幹線は、1964年世界初の高速鉄道として、東京オリンピックに合わせて誕生しました。
したがって、新幹線の歴史はここから始まったと言えます。
当時の人々にとって、東京と大阪をわずか4時間(現在は2時間余り!)で結ぶ青いラインの列車は、まさに夢の乗り物だったに違いありませんね!
「のぞみ」
のぞみという名前は、1992年に登場した際に決まりました。
「希望」を乗せて走る列車
実は名前の候補としては「希望(きぼう)」が上位だったのですが、選考委員を務めた作家の阿川佐和子さんが、
と提案され、「きぼう」という言葉をより伝統的な大和言葉にアレンジした「のぞみ」という名前が選ばれたというわけです。
このようにして、それまでの「ひかり」を超える最速の列車に、この素敵な名前がつけられることになりました。
「ひかり」
1964年の東京オリンピックに合わせて開業した際、公募で圧倒的1位に選ばれたのが「ひかり」です。
光の速さを象徴する「ひかり」
当時の世界最速を誇った新幹線にふさわしく、光のスピード感をストレートに表現していますね。
まさに、戦後日本の復興と近代化を照らすという、まさに「希望の光」のような存在だったということなのでしょう。
「こだま」
こだまは、山びこ(木霊)が山に反射してすぐに返ってくる様子をイメージしています。
これは、
というビジネス特急としての願いが込められているわけですよ。
新幹線ができる前の在来線時代から、日本の特急を支えてきた歴史ある名前というわけです。
そして1964年に東海道新幹線が開業したとき、その栄光ある名前が引き継がれた、というわけですね。
新幹線の愛称:山陽・九州新幹線
山陽新幹線は、1972年に東海道新幹線の延伸として、まずは岡山まで開通しました。
その3年後の1975年には博多までつながり、東京から九州の玄関口までが一本のレールで結ばれたというわけです。
この山陽新幹線は、トンネルが多い路線としても有名で、当時の土木技術の結晶とも言える素晴らしい事業でした!
豊かな実りを意味する「みずほ」
山陽・九州新幹線を直通する一番速い列車が、「みずほ」になります。
この名前は「みずみずしい稲の穂」を意味しており、すなわち古くから日本という国のことを「豊葦原の瑞穂の国」と呼んでいたことに由来します。
すなわち、まるで日本という国そのものを象徴するような、とても格調高い名前というわけですね。
「みずほ銀行」も、新幹線と同じく、伝統を大切にしてつけられた名前
もちろん、みずほ銀行も、新幹線の「みずほ」と同じ名前の由来であり、日本(豊葦原の瑞穂の国)の美称である「瑞穂」が由来になっています。
したがって、
というみずほ銀行の強い願いが込められているというわけです!
このように、かつて日本という国のことを
- 「瑞々しい稲がたわわに実る国」
と呼んできたのは、農耕民族である日本人にとって最高の褒め言葉だったわけです。
日本の美しさを届ける「さくら」
さくらは、言うまでもなく日本の国花である「桜」が由来です。
2011年3月に九州新幹線が全線開業する時に、一般公募によって選ばれました。
車内のデザインも和風で落ち着いており、まさに「日本の美」を感じながら旅ができる列車です。
伝統を継承する「つばめ」
現在、九州新幹線内を走るつばめは、古くから国鉄の象徴だった「ツバメ」を引き継いでいます。
戦前から走っていた特急や、プロ野球チームの名前(スワローズ)にもなるほど愛されてきました。
「つばめ」は国鉄やヤクルトスワローズと関係ある?
「つばめ」は、国鉄やヤクルトスワローズと密接に関係しています!
つばめは、戦前から日本で最も格式の高い特急列車に使われてきた、まさに「国鉄のシンボル」でした。
- 国鉄:昔の国鉄も「ツバメ」をモチーフにしていました。
- ヤクルト:以前は国鉄が球団を持っていたため「国鉄スワローズ(現:ヤクルトスワローズ)」という名前だったわけですよ。
「スワローズ」に関するガセネタ
そのため、
- コンドルズ(混んどるず)というチーム名を避けて、
- 「スワローズ(座ろうず)」になった
という説は、完全なるガセネタです。
確かに本当にうまい作り話ではありますが、「Swallows」というチーム名は、あくまで国鉄「つばめ号」に由来しています。
九州新幹線で「つばめ」が復活したのは、鉄道の歴史上とても感動的な出来事だったというわけです!
新幹線の愛称:西九州新幹線
九州の青い海を飛ぶ「かもめ」
2022年に開業した西九州新幹線の名前が「かもめ」です。
かつてより長崎ゆきの特急列車として長年愛されてきた名前が、西九州新幹線へと進化して受け継がれました。
古くからの日本を代表する港町である長崎を象徴する鳥「カモメ」をイメージしています。
西九州新幹線については、以下の記事でも解説していますので、ご覧ください。

すなわち、まるで海辺を軽やかに飛ぶカモメのように、新しい長崎の時代を運んできてくれる存在であるというわけですね!
新幹線の愛称:上越新幹線
今度は上越新幹線の愛称についてみていきましょう。
上越新幹線は、1982年に東北新幹線と同じ年に、大宮から新潟の間で開通しました。
険しい上越国境を縦に貫いた新幹線路線であり、冬の景色がとても美しい路線です。
地元の特産品であるお米や、美しい朱鷺(トキ)の姿を思い浮かべながら旅ができるのが魅力ですね!
新潟の空を舞う「とき」
上越新幹線のときは、新潟県の県鳥である朱鷺(トキ)が由来です。
一時期は名前が消えて「あさひ」という名前になっていたこともありました。
しかし、地元の皆さんの
という熱烈な要望があり、見事に「とき」の名前が復活したという愛された歴史を持っています。
まるで新潟の空を美しく飛ぶ朱鷺(トキ)のように、地域に根付いた素敵な名前ですね!
「あさひ」と「あさま」の誤乗問題
これは非常に有名なエピソードですね!
かつて上越新幹線には「あさひ」という列車が別に走っていました。
しかし、1997年に長野新幹線(現在の北陸新幹線)の「あさま」が登場すると、その事態が一変します。
- 音が似すぎている:駅の放送で「あさひ」と「あさま」を聞き間違える・勘違いしてしまう人が続出してしまいました。
- 行き先が違う:「あさひ」は新潟方面へ、「あさま」は長野方面という全く異なる方向へ行くため、もし 乗り間違えると大変なことになります。
誤乗:目的地とは違う列車に間違えて乗ってしまうことです。
名前の響きが似ていると、特に急いでいるときは間違えやすくなってしまいますね。
この混乱を避けるために、最終的には「あさひ」という名前を廃止し、新潟県ゆかりの「とき」に変更されたという経緯があるわけです。
つまり、地元の人の伝統・誇りである「とき」という名前が、人々の熱い要望により復活したというわけですね。
名前一つで旅の運命が変わってしまうなんて、言葉の力は大きいですね!
新幹線の名前の裏側には、こうした人間味あふれるドラマがたくさん隠されているわけです。
伝説の快速ランナー、在来線特急「とき」
「とき」は、もともとは上越線(上野〜新潟)を走っていた特急列車の名前でした。
雪の峠を越えて都心と新潟を最速で結ぶという、まさに新潟県民の憧れの存在だったというわけです。
上越新幹線が開業した際にその名前が引き継がれましたが、一度は「あさひ」に統合されて消滅してしまいます。
しかし、先ほどにも述べた経緯から、「あさひ」は廃止され、「とき」が復活したというわけです。
山の気高さを象徴する「たにがわ」
たにがわは、上越新幹線の東京駅から越後湯沢駅の間を走る列車です。
群馬県と新潟県の境にあるよく知られた山である谷川岳が由来になっています。
登山客やスキー客にとても親しまれている名前であり、現在は近距離を走るこの「たにがわ」が、首都圏と雪国を繋ぐ大切な役割を果たしています。
新幹線の愛称:東北新幹線・北海道新幹線
東北新幹線は、1982年に大宮から盛岡までの区間で、北へ向かう新幹線としてスタートしました。
雪の多い地域を走るため、スプリンクラーで雪を溶かす装置など、独自の工夫がたくさん詰まっているわけですよ。
今では北海道までつながる、とても長い距離を走る新幹線へと成長しました!
鋭いスピードを誇る「はやぶさ」
東北・北海道新幹線の最速列車である「はやぶさ」は、鳥のハヤブサが時速300km以上の猛スピードで急降下することにちなんでいます。
国内最高速度である時速320kmで駆け抜ける姿は、まさに王者・はやぶさそのものですね!
「はやぶさ」は九州の名前でもあった?
現在でこそ東北新幹線の最速列車ですが、かつては東京と熊本・鹿児島を結ぶ伝説の寝台特急(ブルートレイン)の名前でした。
したがって、年配の鉄道ファンの方にとっては、
というイメージが今でも強いわけですよ。
九州から東北へと、活躍の場を日本中に広げた名前だと言えますね。
山の響きを名前にした「やまびこ」
やまびこは、東北新幹線の開業時から走っている伝統ある名前です。
山で音が反射して返ってくる「山彦」が由来になっています。
すなわち、東海道新幹線の「こだま」と同じ意味合いを持っているわけですよ!
東北の豊かな山々を連想させる、とても親しみやすい響きですね。
豊かな大地を走る「なすの」
なすのは、東北新幹線の東京から那須塩原・郡山間を走る列車です。
栃木県北部に広がる那須野が原という広大な土地の名前が由来になっています。
したがって、地域に根ざした「近距離の足」として、通勤や通学の皆さんにもとても愛されている名前というわけですよ!
風のように速い「はやて」
はやては、2002年に東北新幹線が盛岡から八戸まで延伸した際にデビューしました。
「はやて(疾風)」とは、急に激しく吹き抜ける風のことで、まさにスピード感あふれるイメージそのものです!
疾風:急に激しく吹く風のことです。
また、物事が素早く行われる様子を「疾風のごとく」と表現したりもしますね!
今回はここまで 続きは次回
おわりに:いかがだったでしょうか。
新幹線の愛称は、単なる記号ではなく、日本の風景や伝統を象徴する大切な名前です。
例えば、希望を乗せる「のぞみ」や、美しさを届ける「さくら」など、それぞれの響きには地域や歴史への深い思いが詰まっています。
今回は長くなりましたので、続きは次回に解説します!
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