新幹線の愛称(つばさ・こまち・かがやきなど)について、その由来や成り立ちなどを、日本の歴史を踏まえてわかりやすく解説していきます!

今回も、新幹線の愛称について学んでいきましょう!
前回に続いて、新幹線の愛称について徹底解説
今回も前回に引き続き、新幹線の愛称、その由来についてです。
前回は、主にのぞみ・ひかり・こだまといったフレーズに代表される新幹線の愛称の由来がどこから来てるのかについて解説してきました。
まだ見られていない方は、是非前回の記事もご覧ください。


今回も、新幹線の愛称の由来について学んでいきましょう!
新幹線の愛称:山形新幹線
山形新幹線は、1992年に日本で初めての「ミニ新幹線」として、福島から山形の間で誕生しました。
1999年には新庄まで延びて、山形県の果物や温泉をより身近にしてくれました。
未来へと羽ばたく「つばさ」
「つばさ」という名前は、1961年に奥羽本線の特急列車として誕生したのが始まりです。
奥羽本線:福島県から山形県、秋田県を通って青森県までを結ぶ、東北地方を縦断する長い路線のことです。
山形新幹線は、この路線の線路を改良して走っているわけですよ!
山形新幹線が開業する際、その伝統ある名前がそのまま引き継がれました。
「翼」という言葉には、まさに
という願いが込められています!
したがって、山形と東京を軽やかに結ぶ、自由でスピード感のあるイメージにぴったりな名前ですね。
新幹線の愛称:秋田新幹線

秋田の田んぼの中を走る新幹線のイメージ(※あくまで実在しない車両です)
秋田新幹線は、1997年に山形新幹線と同じミニ新幹線方式で、盛岡から秋田の間を走る新幹線として誕生しました。
北陸新幹線(当時は長野まで)と同じ1997年の開通となりました。
真っ赤な車体の「こまち」が、深い雪の中・雪深い田沢湖線を走り抜ける姿は、まるで絵画のように美しいわけですよ!
秋田の美しさを象徴する「こまち」
秋田新幹線の「こまち」は、秋田県湯沢市出身とされる平安時代の歌人、小野小町にちなんで名付けられました。

新幹線「こまち」の由来となった小野小町
すなわち、秋田の誇る「美」や「お米(あきたこまち)」のイメージも重なり、まさに秋田を象徴する新幹線の名前であるというわけですよ!
小野小町については、以下の記事でも解説していますので、ご覧ください。

ミニ新幹線とは?
ミニ新幹線は、在来線の線路の幅を新幹線と同じ幅に(工事によって)広げて、新幹線の車両がそのまま乗り入れられるようにした方式のことです。
このミニ新幹線は、既存の在来線の線路を利用・活用できるため、新しい線路をゼロから作るよりも、早く安く作れるというメリットがあります。
新幹線の愛称:北陸新幹線
北陸新幹線は、1997年に当時は「長野新幹線」という名前であり、当時開催された長野オリンピックに合わせて東京から長野まで開通しました。
その後2015年に金沢へ、2024年には敦賀へと順次延びていきました。
この北陸新幹線は、険しい山々を越えていくためのパワーが必要な路線であり、技術の進化を感じずにはいられません!
未来への光を届ける「かがやき」
北陸新幹線が金沢まで延伸したときに、最速列車の名前として採用されたのが「かがやき」です。
ことから選ばれました。
また、かつて北陸地方を走っていた特急の名前でもあり、歴史と新しさが融合した名前と言えますね。
新幹線への出世街道、特急「かがやき」
現在の北陸新幹線・最速列車である「かがやき」は、かつて金沢(石川県)と長岡(新潟県)をそれぞれ結んでいた特急列車の名前でした。
当時は、北陸から東京へ行くために、(新潟県の)長岡駅で新幹線へと乗り継ぐ必要がありました。
そのための「乗り継ぎ専用」の速い列車として誕生したのが、まさにこの「かがやき」だったというわけです。
2015年に北陸新幹線が金沢まで延伸した時には、かつての功績を称えるように、最速列車の名前としてこの「かがやき」が華々しく「返り咲いた」というわけわけですよ!
伝説の鳥が舞い降りた「はくたか」
「はくたか」は、北陸地方の霊峰、立山の開山伝説に登場する「白い鷹(はくたか)」が由来です。
「はくたか」は、かつては在来線で日本一の速さを誇った特急列車の名前でもありました。
したがって、新幹線にその名が引き継がれたときは多くの鉄道ファンが喜びました。
日本最速の伝説を持つ、特急「はくたか」
先にも述べた通り、北陸新幹線の「はくたか」は、かつて「ほくほく線」という私鉄の線路を経由して走っていた特急列車の名前でした。
実はこの列車、在来線でありながら時速160kmという、当時の日本国内の在来線で最高速度を叩き出していたという、まさに伝説の特急列車というわけです!
まだ新幹線がなかった時代、金沢から東京へ向かう最短ルートを「猛烈な速さ」で駆け抜けていました。
したがって、新幹線にその名「はくたか」が引き継がれたのも、その圧倒的なスピード感と功績を忘れないためだったというわけです。
信州のシンボルから取った「あさま」
あさまは、長野県と群馬県の境にそびえる名峰である、浅間山が由来です。
1997年の長野新幹線(現在の北陸新幹線の一部)開業に合わせて誕生しました。
したがって、長野方面へ向かう人たちにとっては、まさに故郷の山を感じさせる温かい名前として定着しています!
鋭い岩峰をイメージした「つるぎ」
つるぎは、北陸新幹線の富山・金沢から敦賀の間を走るシャトルタイプの列車です。
シャトルタイプ:特定の区間を何度も往復する列車の運行形態のことです。
「つるぎ」の名前は、北陸を代表する名峰、立山連峰の剱岳から名付けられました。
すなわち、北陸の厳しい自然と美しさを象徴する、非常に力強い名前ですね!
新幹線の愛称:カテゴリ別ランキング
ここからは、新幹線の愛称を由来で分類するということをやってみましょう。
実は新幹線の愛称は、そのほとんどが「鳥」「山」「大和言葉」「光・自然現象」のいずれかに分類できるわけです。
新幹線の愛称〜第1位:鳥・翼カテゴリ(計6つ)
まずは、空を駆けるイメージの「鳥」が、やはり不動の1位です!
すなわち、スピード感と優雅さを兼ね備えたという、新幹線の名前にに最もふさわしいグループですね。
- はやぶさ(東北・北海道):鳥類最速の代名詞。
- つばめ(九州):国鉄時代からのスピードの象徴。
- とき(上越):新潟を象徴する美しい朱鷺。
- かもめ(西九州):長崎の海辺を舞う白い鳥。
- はくたか(北陸):立山に伝わる伝説の白い鷹。
- つばさ(山形):鳥の「羽」を意味し、未来への飛躍を象徴。
新幹線の愛称〜第2位:大和言葉・人名カテゴリ(計5つ)
日本古来の美しい響きや、歴史上の人物にちなんだグループです。
情緒豊かで、日本人の心に響く名前が揃っていますね!
- のぞみ(東海道・山陽):大和言葉で「希望」を意味します。
- こまち(秋田):歌人・小野小町と、愛らしさを表す大和言葉。
- みずほ(山陽・九州):「瑞々しい稲の穂」を意味する日本の美称。
- はやて(東北・北海道):勢いよく吹く風を意味する大和言葉。
- さくら(山陽・九州):日本の国花であり、古くから愛される言葉。
新幹線の愛称〜第3位:山の名前・地形カテゴリ(計 4つ)
沿線のシンボルである山々にちなんだグループです。
地域への愛着と、雄大な自然を感じさせてくれます!
- あさま(北陸):信州の誇り、浅間山。
- たにがわ(上越):谷川連峰の主峰、谷川岳。
- つるぎ(北陸):北陸の峻険な名峰、剱岳。
- なすの(東北):那須連山の麓に広がる、那須野が原。
新幹線の愛称〜第4位:光・自然現象カテゴリ(計 4つ)
スピード感や、明るい未来への願いをストレートに表現したグループです。
- ひかり(東海道・山陽):新幹線の代名詞。光の速さを象徴。
- こだま(東海道・山陽):音がすぐ返ることから「日帰り」を意味。
- やまびこ(東北):東北の山々に響き渡る音の反射。
- かがやき(北陸):明るい未来と、光り輝くスピード感。
所感:新幹線の愛称の由来
こうして並べてみると、日本の新幹線が
- 「空(鳥)」
- 「言葉(大和言葉)」
- 「大地(山)」
をすべて包み込んで走っていることがよくわかりますね!
すなわち、新幹線の愛称は、まさに「動く日本文化の図鑑」のようですね。
「鳥」が1位なのは納得ですが、そこに「大和言葉」の情緒がしっかり食い込んでいるのが、日本らしくて本当に素敵だと思います!
今後、個人的にあってほしい名前
- みらい:リニア中央新幹線にあったらいいなぁと思う名前です。
- ひなた/ひゅうが:東九州新幹線にできたらいいなと思う名前です。
おわりに・まとめ
いかがだったでしょうか。
今回は山形・秋田・北陸新幹線の愛称について見てきましたが、どれも土地のシンボルや願いが込められた素敵な名前でしたね。
例えば「つばさ」や「かがやき」といった響きには、地域への愛着と未来への期待が感じられます。
愛称のランキングを見ると、鳥や翼、大地、大和言葉が多く採用されており、日本の伝統や自然がいかに大切にされているか分かりますね。
次に新幹線に乗るときは、ぜひ名前に注目して、その路線の物語に想いを馳せてみてくださいね!
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