鉄道唱歌 北海道編 北の巻第3番 小樽を出発し、札幌方面へ

鉄道唱歌 北海道編の歌詞を、わかりやすく解説してゆきます!
熊碓(平磯)トンネル→札幌までの行程を、やさしく解説してゆきます!

↓まずは原文から!

間もなくくゞるくまうす
トンネルでゝ廣々ひろびろと 
北に見渡みわた日本海にほんかい
すえ雲路くもじひたすらん

さらに読みやすく!

間もなくくぐる くまうす
トンネルでて 広々ひろびろと 
北に見渡みわたす 日本海にほんかい
すえ雲路くもじを ひたすらん

さあ、歌ってみよう!

♪まもなくくーぐる くまうすのー
♪トンネルいでてー ひろびろとー
♪きーたにみわたす にほんかいー
♪すえはくもじをー ひたすらんー
(函館本線)
小樽駅→(熊碓トンネル)→銭函駅→手稲駅→琴似駅→札幌駅→厚別駅→野幌駅→江別駅→幌向駅→岩見沢駅→峰延駅→美唄駅→奈井江駅→砂川駅→(神居古潭)→旭川駅

※鉄道唱歌に関係ある主要駅のみ表示

現代語訳のまとめ 

小樽→札幌方面へ(函館本線)(北海道)【鉄道唱歌の旅】

小樽→札幌方面へ(函館本線)(北海道)

この一節は、小樽から先へと進む列車の旅路が、いよいよダイナミックに展開していく様子を描いていますね!
狭いトンネルを抜けた瞬間に、目の前に日本海の絶景がパッと広がるという、そのコントラストが目に浮かぶようです。

  1. ​まもなく、熊碓くまうすという場所にあるトンネルを通り抜ける。
  2. ​トンネルを出ると、そこには視界がパッと開けて、広々とした景色が広がっている。
  3. ​北のほうへ目を向けて眺めれば、そこには日本海の壮大な海原がどこまでも続いている。
  4. ​したがって、その海の終わりは、空に浮かぶ雲と交わって、まるで海が雲の中へ溶け込んでいくかのような美しい光景に見えるのである。

熊碓くまうすとは、現在の小樽市にある地域の名前です。
明治から大正にかけて、この辺りは険しい崖や山が海に迫っていたため、多くのトンネルが掘られていました。

雲路くもじとは、​「雲の通り道」すなわち「空」のことです。
地平線や水平線で、海と空が一体になって見える様子を「浸す(ひたす=溶け込む、重なり合う)」と表現した、とても文学的で美しい言葉ですね!

今回は、小樽→熊碓(平磯)トンネル→札幌の行程

歌詞にある「熊碓トンネル」が実在・現存する「平磯トンネル」であるという確証はありませんが(詳しくは後述)、今回の記事では特筆しない限り、「熊碓トンネル=平磯トンネル」という仮定のもとに話を進めさせていただきますので、ご理解・ご了承ください。

小樽を出て、札幌方面へ

小樽観光も終わり、いよいよ札幌方面へ向かいます。

小樽から先は、列車の本数が多くなる

小樽から先は列車の本数が多くなり、快速エアポートなど本数が充実しているので、札幌まではあと少しです。

ここまでの道中は、

  • 多くても1時間に1本
  • 長万部~倶知安間に至っては、1日にわずか4本

という難関区間を通って来たと思います。

しかし、小樽から先の札幌方面は1時間に4~5本と多くなります。

そのうち2本は

  • 快速エアポート新千歳空港行

と速い列車が設定されています。
そのため、ここから先は一気に移動しやすくなります

快速エアポートの場合、小樽から札幌へは、約32~37分です。

朝に函館を出ると、夕方に小樽に着く

朝、函館を出発して普通列車のみで小樽に来た場合、夕刻(16時台)に小樽に到着します。(※注意

2026年ダイヤより、長万部駅から乗り換え時間が従来の約3時間から4時間に拡大したため、以前と比べて1時間以上遅くなるという、かなり厳しいダイヤとなりました。

したがって、小樽で簡易な観光や買い物、コーヒー休憩等をした後、夜には札幌に着くことができます。

1日で函館→札幌へ移動するスケジュール

2025年までのダイヤです。
2026年より、長万部駅での乗り換えが非常に困難になったため(4時間待ち)、以下よりもさらに1時間以上遅れてのダイヤとなります。
※青春18きっぷ、北海道東日本パス利用想定
※以下、2025年のダイヤにて表記
08:23 函館発 函館本線・長万部行
10:51 長万部着
13:29 長万部発 函館本線・倶知安行
15:02 倶知安着
15:16 倶知安発 函館本線・小樽行
16:26 小樽着
18:30 小樽発 
  快速エアポート166号・新千歳空港行
19:07 札幌着
2026年以降は、上記のダイヤよりも遅い時間で小樽に着くことなりますので、必ず各自ダイヤをご覧・ご確認ください。

小樽を出発 (小樽→熊碓(平磯)トンネル→札幌)

南小樽駅 小樽築港駅の過ぎゆく

小樽駅を出発すると、

  • かつて手宮線の始発にして分岐駅だった、南小樽駅
  • 小樽築港おたるちっこう

を過ぎます。

そして、トンネルをくぐり抜け、左側の窓には、一気に日本海の素晴らしい景色が見渡せます。

平磯トンネル(熊碓トンネル?)をくぐる

歌詞に出てくる

熊碓くまうすトンネル

というのは、小樽築港駅~朝里駅間にある

  • 平磯トンネル

のことではないかと思います。

(小樽→熊碓(平磯)トンネル→札幌):平磯トンネルを出る

平磯トンネルを出る(写真左側が小樽方面、右側が札幌方面)

(小樽→熊碓(平磯)トンネル→札幌):トンネルを出ると、日本海の景色となる

トンネルを出ると、日本海の景色となる(写真奥側は小樽方面)

この平磯トンネルをくぐる前は、まだ小樽市街地といった風景です。
しかし、トンネルをくぐると、窓の左側(北)には一気に日本海の景色にさしかかります。

現在では「熊碓」という地名はあまり使われていない

なお、「熊碓」という地名に関してですが、私が調べたところ平磯トンネルの南1kmにある「熊碓神社」にその名前が残っている以外は、現在では「平磯」という地名の方がメジャーとなっています。

そのため、熊碓という地名はあまり使われていないのかもしれません。

かつては交通の難所だったであろう、「平磯岬」

なお、平磯トンネルの北には「平磯岬」があり、トンネルが出来るまでは険しい海岸道を通る必要があったことから、この辺りは交通の難所であったことが容易に想像つきます。

現在はこの平磯岬経由の道路は小樽港縦貫線が綺麗に整備されているため、難所というイメージはあまりありません。

もちろん、かつて北海道の真ん中辺り(幌内など)から石炭を運んでいた貨物列車にとっても、このトンネルは非常に重要だったことでしょう。

トンネルができると交通の難易度がイージーになる

さらに余談で恐縮ですが、これと似た話で全国各地でよくあるパターンが、

  • 海岸のすぐ後ろが崖っぷちであり、
  • かといって、山側を通ると険しい峠道である

場合、長い間人が通りにくかった交通の難所だった場所がトンネルがてきてからは交通の難易度が下がった、というケースはよくあるでしょう。

なお、上記の熊碓・平磯関連の交通の話は、私も興味持って色々調べましたが、ネット上にはあまり決定的な情報もなかったため、上記は私の想像経験則なども多分に含んでいます。

小樽市の地元事情に詳しい方からしたら「それは違う!」というのもあるかもしれませんので、誤りありましたらコメント欄優しくご指摘いただければ幸いです。

時代とともに「わかる人」は段々減っていくもの

こうしたある地域の歴史に関する古い情報って、時代が進むにつれ、わかる人が段々減っていくものなんですよね・・・。

昔の事情を知っている地元のご年配の方も亡くなられていきますし、古い資料はどんどん老朽化、腐敗などで判読不能になったり、破棄されていくでしょう。
それに伴い、昔の字を読める人も減っていくことも考えられます。
アイヌ語も今ではほとんどわかる人もいないといいます。

会社職場とかでも、古い業務古い設備、システムなどについては、若い人に知識の引き継ぎが適切に行われていないと、昔の人が異動したり退職するなどすると段々とわかる人がいなくなってくる、というのがあると思います。
多分、歴史に関する知識もそういうものだと思うんですよね。

歌詞の意味についても確認

話めちゃめちゃ反れてすみません。

そして、歌詞の最後には

末は雲路くもじを浸すらん

とあります。

雲路くもじとは、雲が横に連なる様子をさします。
らん」というのは古い日本語の言い回しで、「~だろう」という推量すいりょうの意味です。

つまり、地平線の海が雲にまで到達し、まるで雲を浸してしまう勢いで海が続く、というような意味になるでしょう。

現代語に意訳すると、

北に見渡す日本海の景色は、やがて地平線を越えて雲に到達してしまうのだろうか。
それほど、広々とした果てしない海の景色である。

みたいな意味になるでしょうか(「到達する」の意訳が微妙です・・・)。

「北に見渡す日本海」(函館本線)左側が小樽方面、右側が札幌方面。

「北に見渡す日本海」(函館本線)左側が小樽方面、右側が札幌方面。

「北に見渡す日本海」(函館本線)左側が小樽方面、右側が札幌方面。

「北に見渡す日本海」(函館本線)左側が小樽方面、右側が札幌方面。

次は、銭函・手稲・札幌方面へ

おわりに:いかがだったでしょうか。

トンネルを抜けて、突然視界が広がったときの「わあーっ!」という感動が伝わってくる、本当に清々しい一節ですね!
空と海が混ざり合うような水平線を眺めながら、列車は北へと進んでいく…なんだか爽やかな気分になりますね!

話がだいぶ長くなりましたが、次は

  • 銭函ぜにばこ
  • 軽川かるがわ(現在の手稲ていね

に止まります!

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