塩狩峠を降りて広がる北海道・和寒町の魅力!
極寒の気候やアイヌ語由来の地名、名産の農業まで、わかりやすく解説してゆきます!

和寒町の景色イメージ(画像はあくまでAIによるイメージです。)
塩狩峠を降り、和寒駅(和寒町)に到着!
長く険しい塩狩峠を下ってゆくと、やがて景色が開けて、和寒町の平野と集落が車窓に登場します。
ほどなくして、
- 和寒駅(北海道上川郡和寒町)
に到着します。

和寒駅(北海道上川郡和寒町)
塩狩峠については、前回の以下の記事でも解説していますので、ご覧ください。

「わっ、寒い!」と感じる和寒町
和寒はいかにも寒そうな地名ですが、本当に寒く、冬は-15度~-20度は当たり前の極寒の地域となります。
- 2008年1月19日には、なんと-39.4度を記録し、
- 2020年2月9日にも、-38.9度を記録したそうです。
どれだけ寒すぎるんだって話ですね(^^;
1985年1月24日には、その日の最高気温がなんと-21.2度だったそうです。
すなわち、それ以上の気温には上がらなかったということであり、水はずっと凍ったままということになります。
まさに「わっ、寒っ!」です。
(←このギャグが一番寒い・・・)

「わぁっ、寒い!」な和寒より!しかしこのときはまだ−3度くらいだったので、(本州と比べたら寒いけど)和寒からすれば寒くない部類でした!
「サム(sam)」は、アイヌ語で「~のそばに」
ちなみに似たような地名には、札幌市の
- 「発寒」
- 「発寒中央」
などがあります。
アイヌ語で「サム(寒)」は「~のそばに」という意味になります。
根室・納沙布岬の、「さっぷ」も「さむ」と同じ意味?
実は、根室の納沙布岬もアイヌ語の「ノッ・サム(岬のそば)」が由来です。
すなわち、「サム」が変化して「サップ」となったもので、和寒と同じ「〜のそば(beside)」という意味を持っていますよ!
冬の和寒を訪れて実感した寒さの体験談
私が冬の時期に和寒町へ行ったときは-3度くらいでしたが、真冬の北海道としては全然マシな方であり、むしろ暖かくすら感じました。(^^;)
-10度~-20度くらいは当たり前の真冬の北海道に行くと、-2度~-3度くらいであればむしろ暖かい方だと感じたりします。
気温が「プラス」の度数になると、もはや温暖に感じたり・・・このあたりの感覚がバグってしまうんですよね。
北海道に来ると、体感温度がまるでバグる
逆に、北海道を出て、青森県八戸市まで来ると、気温がだいたい2度くらいになります。
これは本州ではかなり寒い気温レベルですが、北海道の極寒に慣れた身としては、「暑い」とすら感じた記憶もあります(^^;
ちなみに八戸市は、太平洋沿いの気候のいい地域となります。
したがって、東北地方でも比較的温暖な地域ということになります。
本州で生活していたら、気温が1度まで下がったら極寒でストーブが欲しくなりますよね。
和寒町では、その極寒や豪雪を生かしたスキーが盛んです。
和寒町の地理や産業
盆地と山地に囲まれた和寒町の地形と気候

和寒町の景色イメージ(画像はあくまでAIによるイメージです。)
今回メインで解説している和寒町は、以前も解説した旭川を中心とする上川盆地の北端に位置し、東は北見山地、さらに西は天塩山地にそれぞれ囲まれた、とても自然豊かな山間の町です。
すなわち、上川盆地の最北端は和寒町ということであり、ここまでがギリギリ上川盆地ということになります。
上川盆地については、以下の記事でも解説していますので、ご覧ください。

また、和寒町では内陸特有の気候で昼夜や季節の寒暖差が非常に大きいのが特徴です。
すなわち、朝と夜で気温差が大きく、とても寒くなるということがあるわけですね。
寒暖差を生かした和寒町の農業
和寒町では、このとても厳しいような気候特有の寒暖差を活かした農業こそが、その町の主な税収や利益を支えるような基幹産業として発展しています。
基幹産業:地域の経済や雇用、人々の生活を根底から支え、その自治体や国の産業活動において中心的な役割を果たす産業のことです。
和寒町における基幹産業とは、豊かな大地と寒暖差を生かした農業がこれに該当します。
特に和寒町におけるカボチャの作付面積・収穫量はなんと日本一を誇り、甘みが強く高品質な名産品として全国的に知られています。
雪の下で甘みを引き出す「越冬キャベツ」
また、和寒町においては、
- あえて真冬の厳しい雪の下で貯蔵して、
- その上で、甘みを極限まで引き出す
という、越冬キャベツの発祥地としても有名です。
このように和寒町の農業には、極寒の寒さを逆手に取った様々な工夫と知恵が詰まっているというわけですね。
逆に、和寒町のように寒暖差が大きくないと、このような農作物は育てないのか?
では逆に、和寒町のように寒暖差が大きくないと、このような農作物は育てないのか?という風に思ってしまいますよね。
もちろん、農作物そのものは他の地域でも栽培自体は可能です。
しかし、和寒町ほどの強い甘みや風味を凝縮させるためには、他の地域ではなかなか困難です。
すなわち、
- 植物は昼間のあったかい時間帯に、光合成で作った糖分を蓄えてゆき、
- 今度は、夜間の気温が低い時間帯ほど、エネルギー消費を抑えて、
- 糖分をそのまま保持する
ということができるようになります。
すなわち、和寒町特有の激しい寒暖差や厳しい寒さがあるからこそ、カボチャのホクホク感や、越冬キャベツの極上の甘みが、最大限に引き出されるというわけですね。
これこそが、和寒町の農業の強みであると言えるでしょう。
カボチャの種や、米・ソバなど広がる和寒の特産品
ほかにも、和寒町では良質な米やソバ、カボチャの種を活用した特産品開発など、特色ある農産物の生産が盛んとなっています。
このように、和寒町ではその自然の厳しさを逆手にとった、豊かな大自然の恵みと厳しい気候を巧みに共生させながら、独自の魅力的な産業を築き上げているというわけです。

北海道・和寒町の景色(画像はあくまでAIによるイメージです。)
次回は、剣淵・士別・名寄方面へ
おわりに:次は、
- 剣淵
- 士別
- 名寄
方面へ向かってゆきます!
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